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●人事を尽くして天命を待つQOL① <私が余命告知をしない理由>

 私は絶対に「余命告知」ということをしません。
医者から「あと何ヶ月の命です」といわれたとき、患者さんおよび家
族はどうなるか。

 そうでなくても病気で生命のエネルギーが低下している患者さんは、
その言葉を聞いたとたんに希望・活力を失います。その結果、場合に
よっては宣告された時期よりも早く命を落とすということもあります。

 「あと数ヶ月の命」といういい方は、患者から生きようとする力を奪い
取り、生命力と深くかかわる「自然治癒力」に悪影響を及ぼします。

 だいたいが、人の余命など、そう簡単に読めるものではありません。
医師は医学的経験や統計などから割り出して判断しているのでしょう
が、それでも人間の意識や生命力を無視したいい方のように思えてなり
ません。

 私は基本的に病名についてはできるだけ事実を伝えます。どんなに病
状が厳しくても「まだとるべき手段はあります。厳しい状態ですが、や
る以上は効果を信じて、ぜひ希望を持ってください」というようないい
方をします。

 気休めではないかと思われるかもしれませんが、事実、宣告された余
命を超えて、5倍、10倍以上も生きている人もいます。

 西洋医学だけの場合、「手術」「抗がん剤」「放射線療法」などの方法
が行き詰まると、ほかに策がありません。

 しかし代替療法であれば、漢方、鍼灸、気功、呼吸法、食事療法な
ど、さまざまな戦法があります。まだ方法があるとわかれば、患者さん
も将来に希望と気力を持つことができるのです。

 大切なのは「治そう」「治すのだ」という気力です。この気力こそ、
生命場を高めるために不可欠なのです。もちろんその先にはすばらしい
「達者でポックリ」が待っているはずです。
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参考資料「達者でポックリ。」
帯津三敬病院院長 帯津三敬著 東洋経済新報社
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