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●「免疫力を高めると癌は治る」③ 病気が治るメカニズム(白血球とがん)

 では、健康な体にストレスが加わるとどうなるでしょうか。

 交感神経優位の状態が続くと、緊張状態になるため、神経が高ぶります。
これが短期間なら活動的でいいのですが、長期間にわたって交感神経が優
位のままだと、怒りっぽく、イライラしたり、気持ちが落ち着かなくなって
きます。

 反対に副交感神経が優位の状態が続くと、リラックスしていますから、体
にはとてもいいのですが、これが長く続きすぎると、ぼんやりしたり、急な
刺激に対応できなくなります。

 さらに注目したいのが、自律神経と白血球の関係です。

私の研究では、自律神経の働きが白血球に影響するということがわかって
います。
 白血球には主に異物を食べて処理する顆粒球と、異物を免疫で処理するリ
ンパ球があります。顆粒球は交感神経の支配を受け、リンパ球は副交感神経
の支配を受けています。

 交感神経が緊張すると筋肉が緊張し、分泌の働きが抑えられますが、この
状態が続くと、白血球の中に含まれている顆粒球の量を増大させます。顆粒
球は、体内に侵入した異物を撃退する働きがあり、その際に活性酸素を出し
ます。

 活性酸素は、免疫、発がん、老化などの原因となる有害な物質です。

 つまり、交感神経優位の状態が長時間続くと体内で有害物質が増えて、組
織の炎症を引き起こしてしまいます。そこから、さまざまな病気を誘発する
ことになるのです。

 一方、副交感神経が優位になると、体はリラックスし、血液中のリンパ球 
が増加します。リンパ球は、免疫力があり、傷ついた細胞を回復する働きが 
あります。

 そして、健康なときは、交感神経と副交感神経はバランスを保っています。
 
ところが、このバランスが崩れると、顆粒球とリンパ球のバランスにも影響
を及ぼします。

 どちらかが優位であるときは、もう片方は劣勢です。劣勢の方は量が少な
いため、力を充分発揮することができません。そしてそのまま優位に転じる
ことができない場合、病気が治癒できないまま悪化の一途をたどるというこ
とにもなります。

 悪化が進むと、最終的には細胞が炎症を起こした部分がガン化します。
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