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●「脱ステロイド医」後始末役説 (「病は気からの免疫学」④)

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(参考資料 「病は気からの免疫学」より 安保 徹 著 講談社)
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 アトピー性皮膚炎の治療では、多数の「ステロイド被害者」が出ています。この問題を理解してもらうために、皮膚科医の青木敏之先生の考えを以下に紹介します。


 ほとんどの皮膚科では、アトピー性皮膚炎の患者に対して、ステロイド中心の治療が行われています。このような状況は、診療の時間的な制約と、ステロイド治療を第一選択とするガイドラインがもたらしたものです。

そのような治療でも、ある程度はアトピー性皮膚炎の症状は抑えることができ、日常生活が不自由なく過ごせる人もいます。


 しかし、かなりの数の患者は破綻をきたすことがあります。そのような患者がステロイドを使わない、またはステロイドを減らす治療をする医者をさがして訪れるところが、いわゆる「脱ステロイド医」です。


 つまり脱ステロイド医は、多くの皮膚科において行われたステロイド治療で破綻した患者を治療している医者であり、いわばステロイド治療の後始末を引き受けていることになります。

脱ステロイド医では、ステロイドを含めて、あらゆる可能性のある方法を用いて治療を行っているので、一般の皮膚科から見れば、当然一般的でない治療が多く行われています。

ふつうの皮膚科とは異なる考えで治療が行われているのですから、「少数意見」であっても何ら不思議ではありません。


 ガイドラインにそった「標準治療」から見捨てられた患者がどれほどいるかは統計がありませんが、患者の訴えと治療歴をじっくりと聞き、時間をかけて説明し、手間暇かけて治療する「少数意見」の医者をたよって訪れる患者は、相当な数になると思われます。


 このように、ステロイド治療は、アトピー性皮膚炎の治療として「多数意見」ではあっても不完全であり、「少数意見」の治療に支えられ、互いに補完しあって、はじめて存在できているのです。

残念ながら、「多数意見」の皮膚科医はこのことに気づいておらず、「少数意見」を攻撃しています。それは自分の欠陥を正してくれる人たちをおとしめる行為であり、科学的に間違っているだけでなく、倫理的にも許されない行為です。


 以上の青木先生の意見のとおり、せっかく脱ステロイド医が後始末をやってくれているのにもかかわらず、それに文句をいう医師がいて、みすがらの欠陥には気づいていないのです。

ステロイドばかりを塗り続けていては、真の治療にはならないことに、早く気がつく必要があります。

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